Quantcast
Channel: 夫の介護日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 22

様子がおかしかった義母。次の日に突然死

0
0
亡くなる前日。
昼食をすませて、私は2階にあがりました。

しばらくすると、階下から「ねねこさ~~ん・・・ねねこさ~~ん・・・」と、
いつになくかぼそい義母の声。

降りてみると、電話のコードをいじってみたり、意味もなく電話の向きを変えてみたり・・・。
様子がおかしい?!

そして玄関の方にフラフラと歩いて行ったと思うと、トイレと間違っているのか、
いきなりバルーンにためた尿を流そうとします。
驚いて、制止しようとする私の手をはねのけてまで「ジャーーーッ」と!

「とにかく寝ましょう!」とベッドに連れて行くものの、自分で寝ることも出来ない。

こんなことは初めてです。
急に認知症が進んだ?!
病気と言うよりはそんな印象でした。

ケアマネさんに「様子がおかしい。どうしたらいいか?」と、電話で相談すると、
「今、訪問看護師の手が空いているので、病的なものかどうか見に行きます」
と、2人ですぐに来てくれました。

その時にはもう、ほとんどいつもの義母に戻っていましたが、
「脳に何か詰まっていて、今、たまたま流れて行った状態なのではないか?」とのこと。
「今度、おかしいと思ったら、救急車を呼んだ方が良い。
かかっている病院を告げたらそこに運んでくれるから。」とアドバイスを受けて一件落着。

夕飯は普通に食べました。
義母は私がケアマネさんを呼んだことをえらく怒っていましたが、とても元気でした。


ところが・・・


次の日、朝起きて1階に降りてみたら、義母が玄関先で倒れている?!

まさかの事態に血の気が引き「お義母さん!!!お義母さん!!!」と呼びかけるも、全く応答なし。
電話口に走って、人生2度目の救急要請。

「息をしているか?仰向けとうつぶせ、どっち向きに倒れている?」を聞かれ、
「息はしていないと思う。うつぶせです」と答えると、
「仰向けにして救急隊員が来るまで心臓マッサージをするように」と指示されました。

義母は40キロもないくらいだったのですが、重くて重くて、一人でとても仰向けに出来ません。
お向かいの家に走って行き「○○ちゃーーん!助けて~~!」と応援を頼み、
2人でやっとこさ仰向けにして心臓マッサージ開始。

まもなく救急車が到着しました。
「体感あり!心臓マッサージを開始します!」と救急隊員。

自宅で倒れると、警察の人が来るのは知っていましたが、救急車と同時に来るんですね?!
これから救急搬送されるというのに、もう事情聴取です。これには驚きました。

「最後に生存確認をしたのは何時か?どちらの方向を向いて倒れていたか?鍵はかかっていたか?」
・・・など、いくつか聞かれたところで「救急車、出発します!続きは病院で!」ということになりました。


結局・・・・


義母は息を吹き返すことなくそのまま亡くなりました。
死因は急性循環不全。

その日は朝ご飯もちゃんと食べていました。
多分、新聞を取りに行こうとして玄関先で倒れたのだと思います。
最後まで新聞を読もうとする気力もあったと言うことです。

8年以上も寝たきりだった夫。
亡くなる直前まで元気だった義母。

あまりにも対照的な亡くなり方です。

やっと駆けつけて来た義姉には「あんなひどいことを言うからだ」と非難されました。

出て行くと言ったことが?
出て行けと言うから言ったんだけど。

死後の世界など、余り考えたことのない私ですが、
今度ばかりは、亡くなった夫が「もうええから、こっちに来い!」
と義母を迎えに来たように思えてなりませんでした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 22

Latest Images

Trending Articles





Latest Images